安易なイメージ

これは、まだ「出張ホストというお仕事が、どんなものなのか?」 という謎でしかなく、世間に広まっていないせいでもある。

100人の応募があって、1人まともな男の子が入店すれば良い方、という考えをわたしは持っている。

というのも、このお仕事が「簡単に稼げる」というイメージがあるようで、「君にお金を払って誰が呼ぶ?」というような子の応募が多数だ。

自分の身の回りの整理(身だしなみなど)が出来る、他人とのコミュニケーションが得意、そこそこの見た目、というレベルがあって、「やっと本来お仕事がいただけるかな?」というところ。

当店には今三人男の子が登録しているが、この基準を達しているからこそ、登録となった。

わたしの中では最低限、「クラスの中でも、三、四番目にカッコいい(内面含め)」と言われるレベルの子達を揃えたいと思っている。
となると?

わたしの世代で、一クラス40人のうち半分が男子。
そのうちの一番、二番にカッコいいと言われる子が欲しいとなると、20分の1、10分の1の計算になる。

とはいえ、その子達が出張ホストをするかと言えば、まったく確率の低い話であり、仮にその子達が出張ホストをやることになっても、出張ホストの店舗も多いため、ここでまた、どの門を叩くのか? で当店の門を叩くという確率も下がる。

そのため、ザザザザザザっと計算しても、100人に1人よりも確率は下がるのかも知れない。

話を戻すと、その安易な考えで「お仕事を始めたい99人がまったく駄目か」というと、それは違う。
見た目は変えられないが、考えは教育によって変えることが出来る。

すでに今いる三人には、仕事の仕方や、お客様への対応、その他さまざまなことを伝えてある。
もちろん、三月の時点で四月からの予約をいただいている子もいる。

だからこそ、今求めているのは

・標準〜イケメンな容姿
・基本的、コミュニケーションが出来る
・やる気がある

という点である。

今後当店に応募を考えている子は、安易な考えで「女性とデートすればお金がもらえる」「俺イケメンだからすぐ仕事もらえる」という安易なイメージだけはなくし、一から学ぶ気持ちで応募をしてもらえると、とてもありがたい。

HOSTROID® / ホストロイド® 代表 橘聖也

出張ホストクラブ「ホストロイド」の代表、橘聖也。 出張ホストクラブ「プレシャス」の元No.1ホスト、最多No.1・最多月間売上を記録し、入店から四年後の2017年4月に独立。 http://hostroid.jp 傍ら、知的障がい者支援活動を行っている。