確率の低い、奇跡。

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ピーロートジャパンといい、ワインの輸入業者で、ここでしか手に入らない物も多い。

実はこの会社とはもう四年以上の付き合いだ。

元々、アルコールなら何でも好きだが、日本酒とワインは特に好物。

そんなこともあり、大事な案件で贈り物をする時、自身の楽しみとしてワインセラーにストックしておくワインを買うなどと、付き合いがある。

昨日のことだ。

リッツカールトンにいた私は、ミッドタウンでピーロートジャパンの試飲会が行われているのを発見した。

付き合いのある会社でもあるため、立ち寄りたいと思いつつも、「長くなるしな~」と心の中で迷いつつも、ワインの三文字に負けた。

この試飲会は基本的に、いろんなワインを紹介してもらうために、営業がマンツーマンでついてくれる。

入り口にはピーロートジャパンの営業が、ズラッと並び、試飲会に来る客の対応待ちをしている。

つまり、自分で呼ぶというよりも、フラッと訪れた客に順番に営業につくので、ランダムだ。

ワイン好きな客が迷い込んだらこっちのもんであろう。

とはいえ、元々付き合いのある会社なので、わたしの番の営業がついた時に「実はおつきあいのある会社で担当者が別でいるのです。申し訳ない」と、伝えた時に違和感が。

なんとも言えない違和感。
ただ、その違和感は自分でなんとなく気づいている。
その営業もなにかこの違和感に気づいている様子。

「では、そのご担当者の名前を…」

わたしは「埼玉の担当者なのですが、名前が…」

と言いながら顔を見合わせ


「そうですよね?笑」と。


その何十人もいる営業の中で、たまたまわたしがフラッと訪れたタイミングの営業が、元々私の担当者だったのだ!

ただ、わたしは人の顔を一度覚えたら忘れないものの、名前を覚えるのはとても苦手だ。
何年も付き合いがあるのに、だ。

向こうは名前は覚えていて、顔はうろ覚えだったようだ。

というのも、必ずしも顔を合わせて購入をするわけでなく、営業の電話で「こんなワインが入った」ということで購入をしたり、「今回、フェアをやっていて安くなっているのですが…(あ、今回のフェアは会社から在庫処分のノルマ出されたな?)」と察することが出来る営業電話があり微力になったりと、基本、電話でのやりとりが多かったからだ。

さらに、担当者はどこにでもいるような名前だったため、わたしは覚えない。

この担当者は、この数日間の試飲会に、毎日いるわけでもなく、さらにたまたまリッツカールトンにいたから、たまたま、この時間にフラッと寄って、その順番がたまたま担当者だったという、偶然が何度も重なった奇跡とも言える出会いであった。




言うまでもない。




担当者は一気にギアをトップに入れて、色んなワインを勧めてくれる。
すでに四年もの付き合いとなると、購入しているワインの本数は100本は超えている。
わたしの好みのワインはすべて把握しているのがこの担当者。

今回はいくつかあるワインのうちの三種類をワンセットずつ購入。計18本。

これもなにかの縁、ということでもあり、この試飲会で彼の売上が他よりも多くなるためのささやかな貢献、を考えた上でだ。


本当に縁のある人との付き合いというのは、こういうものであろう。

HOSTROID® / ホストロイド® 代表 橘聖也

出張ホストクラブ「ホストロイド」の代表、橘聖也。 出張ホストクラブ「プレシャス」の元No.1ホスト、最多No.1・最多月間売上を記録し、入店から四年後の2017年4月に独立。 http://hostroid.jp 傍ら、知的障がい者支援活動を行っている。